プロジェクト概要
St. Lawrence Estuary, Quebec Province, Canada
夏のサゲネー・セントローレンス海洋公園には、その栄養豊かな水域に多種多様な海鳥や海洋哺乳類(アザラシ、ネズミイルカ、シロイルカ、ザトウクジラ、ナガスクジラ、シロナガスクジラなど)が集まってきます。このプロジェクトでは、ナガスクジラ科で最小の種であるミンククジラに焦点を当て、調査を行います。ミンククジラは岸辺近くを遊泳していることが多いため、この海洋公園の保護水域はまだあまりよく知られていないミンククジラの生態を学習するのに理想的な調査地となっています。ミンククジラは魚の群れを囲い込み、素早く多くの魚を飲み込むために水面から高く跳び上がるという独特な、そして見る側には非常に魅力的な手法で狩りをします。今や商業捕鯨の対象となっているミンククジラの個体群は、乱獲、気候変動、ホエール・ウォッチングのような人間活動にも影響をうけています。ボランティアは鯨類研究者のアーシュラ・ツァーター氏に協力し、ミンククジラの効果的な保全計画の立案に不可欠な科学的データを集めます。
ボランティアの役割
悪天候の日を除いて毎日、堅牢な作りのゴムボートで海に出て、出会った全ての海洋哺乳類の一般的なデータ、およびミンククジラの個体識別と採食行動についての詳細なデータを収集します。毎回2時間から6時間にわたる調査をしながら、ボランティアは海洋哺乳類の種とその行動についての説明を受け、科学的データ(浮上時の詳細、個体識別情報、GPS上の位置など)の記録方法や時間測定方法を学びます。観測の合間に、個人的にクジラを観察したり、写真を撮る時間は十分にあります。陸上では、様々なレクチャーを通してクジラの生態やアースウォッチの調査結果についての知識を深めるほか、収集したデータをデータベースに入力する手伝いをします。夜には、星空の下でキャンプファイアを囲み、運がよければオーロラを見ることもできて、忘れられない体験になるでしょう。自由時間には、海岸からクジラを見たりクジラのたてる音を聞いたりできる近くの展望台へ散歩することもできますし、クジラ博物館の訪問や、ORESリサーチセンターの図書コーナーの利用、地元のコンサート鑑賞など、様々な楽しみ方ができます。
研究者からの一言
このプロジェクトで、ケベックの自然環境にいる様々なクジラとの出会いを体験してください。皆さんがクジラ調査に積極的に参加し、大変興味深いミンククジラの生態について学ぶ過程で、私が15年間培ってきたクジラについての知識や愛着をぜひ皆さんと分かち合いたいと思っています。「予期しないことが起きると考えておく」という言い回しがありますが、このプロジェクトはまさにその言葉どおりのものです。個々に大きく異なるクジラの習性や個性を目にすることは驚きの連続で、毎日の体験を特別なものにしてくれます。このプロジェクトに参加することで、皆さんは数え切れないほど多くの素晴らしい思い出を作り、そして何よりもこの魅力あふれる海洋哺乳類の研究と保護に大きく貢献することになります。
食事と宿泊施設
プロジェクト期間中はORESリサーチセンターに滞在します。センターの本館は築100年の大きな農家で、キッチン、テレビと図書コーナーを備えた講義室、バスルームがあり、またバスルームと別に野外トイレもいくつかあります。シャワーのみ近隣のキャンプ場のものを使用します。ボランティアは2段ベッド、電気、暖房、水道とシンクを備えた木造のキャビンに数人ずつに別れて宿泊します。夕食はシェフが準備しますが、朝食および昼食は各自で用意してください。菓子類や果物、紅茶、コーヒー、ホットチョコレートなどは常時センター内に用意されています。
主任研究者
Ursula Tscherter (Ocean Research and Education Society)
集合場所
カナダ、ケベック州、リベルジョアン(Les Bergeronnes, Quebec, Canada)
募集人数
最大6人
注意
現地探査日、宿泊施設等は変更になることがあります。
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