気候変動と人口減少が進むこれからの日本では、自然のはたらきを社会に活かす「グリーンインフラ」の発想は間違いなく重要になります。このプログラムでは、千葉県北部の印旛沼流域を対象に、耕作放棄水田や放棄竹林を、防災、水質浄化、生物多様性保全、脱炭素などの課題解決に活用する取り組みを進めている現場を訪問し、その考え方や技術を学びます。さらに耕作放棄水田を湿地化させる作業にも参加し、その意義や課題について理解を深めます。
プログラム概要
プログラム内容
プログラムでは、対象地域の地形と水循環、その自然のもつ機能について学び、谷津とよばれる小規模な谷に残る耕作放棄水田等のもつグリーンインフラとしての機能についての研究成果を共有します。
そして、実際に耕作放棄水田を湿地に戻した里山の整備作業(鎌やスコップを用いた竹の伐採や湿地の造成等)を行います。これらを通して湿地に戻す上で注意すべき点、湿地が発揮しうる生態系機能について学び、人口減少する未来社会でのグリーンインフラを維持・向上するしくみを考えます。作業の詳細は当日解説します。研究者がサポートしますので、特別な知識や技能は必要ありません。
研究者の紹介

西廣 淳(にしひろ じゅん)先生
国立環境研究所気候変動適応センター 副センター長
生物多様性保全・自然再生を促進するための調査研究に従事。専門は生態系を考慮した気候変動適応や湿地の生物多様性保全・生態系修復。

田和 康太(たわ こうた)先生
国立環境研究所気候変動適応センター 特別研究員
水生昆虫・魚類・両生類・水辺の鳥類など、田んぼや湿地の生物の研究が専門。
日程/募集人数
チーム1のみ:11月15日(土) 12名 満席
参加登録料(2026年3月末まで有効)
3,000円
調査に参加するのに、会員資格は問いません。16歳以上の健康な方なら、どなたでもご参加いただけます。