日本食文化の貴重な資源であるニホンウナギは、シラスウナギの乱獲や生息環境の悪化等により、2013年に絶滅危惧種に指定されています。かつては多くのシラスウナギが遡上した福岡県柳川市の掘割(水路)は、水門の建設により遡上ができなくなり、ニホンウナギは姿を消しています。そこでウナギ資源の回復を目指し、石を積めたカゴ(石倉カゴ)4基を掘割に設置し、カゴの中の生物の種類や個体数の計測などの調査を行います。
この調査で得るウナギ生態の知見は、掘割の今後を協議する「柳川掘割ウナギ円卓会議」や柳川市の事業に提供されます。 ボランティアは、ニホンウナギの生態調査に携わりながら、ウナギの生息する環境を学び、食と生息環境のあり方を考えることができます。