ポルトガルの中石器から新石器時代への変遷を探る発掘調査 Discovering Ancient Societies in Portugal

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ポルトガルの国定記念物(政府が保護する史跡)の保存に貢献し、併せて人々が狩猟採集から農耕牧畜生活に変遷する手掛かりを見つけるのに手を貸してください。過去をより良く理解することは現在のわれわれの文明社会への理解を深めることにつながります。


Archaeology in Portuguese vineyard

約8,000年前、ポルトガル中央部は狩猟採集から農耕牧畜へと生活様式の劇的な変遷が起きました。中石器‐新石器時代変遷として知られているこの変遷は、先史考古学で最も物議を醸している問題の1つであり、重要な考古学的論争を引き起こし、より広範な調査が望まれています。一般的には、狩猟採集民はポルトガル中央部から約7,000年前に姿を消し、その後、農民と牧畜民がこの地に定住したというのが通説になっています。しかし現在、考古学者はこの通説を覆す手掛かりを発見しています。

技術と生活様式の変化だけでなく、自分たちと自分たちを取り巻く世界に関する人々の考え方や、他の人間社会との相互関係の特性の変化など、当時のポルトガル中央部に起きた複雑な変化をより深く理解するため、研究者は骨で作った道具類や貝殻、装飾品、人骨などを分析することで、この2つの時代の変遷を辿ろうとしています。

この変遷期を調査する上でもっとも重要な地域に数えられているポルトガルのテージョ渓谷で研究者の調査に参加し、正確な年表を確立するための答えを見つける手助けをしてください。ボランティアはポルトガルの自然と文化遺産を保全する活動をしながら、道具類や人骨を発掘してふるいにかけます。


どのような調査を手伝うのか

現地に到着したら、研究者がオリエンテーションをして、ボランティアがやる作業と、文化遺産の保護におけるその作業の重要性を簡単に説明してくれます。フィールドワークは2日目から始まり、以下のような作業を行います。

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Volunteers excavating muge mesolithic shell mounds
ムーギ(MUGE)中石器貝塚の発掘

ボランティアは研究者に協力し、調査地の発掘作業でデータの記録、ソフトウェアの操作、堆積物のふるいがけ、考古学的サンプルの収集などをします。
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Volunteer analyzing ancient Portuguese artifacts
発掘遺物の分析

ボランティアは現場で遺物を水洗いし、はけでよごれを払い落とし、袋に入れてラベルを付け、遺物の写真を撮ります。
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Volunteer processing finds from the field
ラボでの処理作業

ラボでは発掘した考古学的遺物の洗浄、分類、ラベル付けをします。また、その場所で暮らしていた人々の食生活を知る手掛かりとなる植物や動物の遺骸を分析するのを手伝います。もし調査地で人間の遺骨が発見されるようなことがあれば、ボランティアも遺骨分析を手伝うチャンスがあるかも知れません。

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