プログラム概要
生き物の季節的な応答(生物季節;フェノロジー)は、それぞれの生き物が気温や湿度、日照などの気候条件の変化を感じ取ることで生じます。そのため生物季節の長期的な記録は、気候変動や都市化などの環境変化が生態系に与える影響を理解するうえで非常に重要なデータとなります。
虫の鳴き声は、写真や標本では残すことができません。私たちが聴覚をつかって(一部は機械の力も使って)把握する必要があります。そのためには多くの方の協力が不可欠です。季節の変化を耳で感じる経験は、いつもの道を少し特別な場所にしてくれることでしょう。
ボランティアの役割
ボランティアは、生活圏で聞こえるセミ類の初鳴き日(その年で最初に鳴き声を聞いた日)を観測し、種類や位置情報の記録を行い、鳴く虫の声を録音して、それらのデータを研究者に提供します。
セミ類は、アブラゼミを必須とし、何種類でも観測可能です。
必須種目:アブラゼミ
任意種目:ヒグラシ、ツクツクボウシ、ミンミンゼミ、クマゼミ、ニイニイゼミ
オンラインによる事前説明会(5月26日(月)18時からを予定)やマニュアルで、詳しい方法を説明しますので、調査に関する特別な知識や技能はいりません。詳しくはプログラム解説書をご覧ください。