北極圏周辺の気候変動 Climate Change at the Arctic’s Edge

プログラム調査日程・空き状況・参加費用等、海外調査に関するお問い合わせは、アースウォッチ・ジャパン事務局にて承ります。info@earthwatch.jp までお気軽にお問い合わせください。

北半球の生態系は気候変動により変化しています。この長期モニター調査に参加し、こうした変化が北極圏と世界の他の地域に何を意味するかを明らかにします


researching climate change in churchill manitoba

チャーチルは北米最大の湿地帯であるハドソン湾低地の中の海岸線に位置しています。この地域でもっとも有名な住人は約57,000頭のシロイルカと1,000頭のホッキョクグマです。実際チャーチルみずからシロイルカとホッキョクグマの町であると宣伝しています。しかし地球規模の気候変動がチャーチルの大自然とそこに生息する野生動物を脅かしています。記録を取り始めた1880年代からチャーチルの気温は約2℃上昇し、その結果、北極海の海氷の縮小、氷河の後退、小さくなって早々に融けてしまう雪原など、数えきれない変化が起きています。

ボランティアはハドソン湾の小さな町チャーチルの近くで地球規模の温暖化の実態を調査します。気候変動の最前線に位置している地域で、研究者がこの脆弱な環境についてできるかぎりの調査をするのを手伝います。夏チームか秋チームに参加したら、ウエストまでの防水長靴を身に着けて、水のサンプルの採取や、この北部湿地帯に住むサカナとカエルの個体数を推定する作業に協力します。また、木の中心部の年輪を観察して樹木限界線の健全性をモニターする調査も手伝います。この調査によって研究者は木の一生を再構築することができるのです。(今日までにこのチームが見つけた現存する最も古い木は1643年まで遡れます。)

しかし北極圏の力を本当に体験したいと思うなら、雪原評価と雪サンプル採取に調査の焦点を絞っている冬チームに参加してください。ボランティアはスノーモービルで引っ張るそりに乗って調査地点間を移動します。もしかすると氷のブロックでイグルーを作ってその中で一晩眠るというチャンスがあるかも知れません。

ボランティアの役割

ボランティアはこの北極の大自然の動植物に詳しくなるでしょう。毎日、早朝から長時間ハイキングに出かけ、途中で何度も立ち止まりながら(季節ごとに異なる)調査地へ向かいます。

look for signs of climate change
気候変動の証拠を探す

ボランティアは高機能機材を使って雪原、永久凍土、土壌の特徴に関するデータを収集します。この作業は北極圏における地球温暖化関連の変化を明らかにするのに役立ちます。

record plant observations and process samples
植物の観察記録とサンプル処理

ハイキングの途中で維管束植物、地衣類、コケ類を探し、植物の生物季節学(開花や第一葉など季節ごとのイベントが起きたタイミング)を記録します。また常緑樹の中心部を抜き取って年輪を数え、針状葉の数を数えます。チャーチル北部研究センターへ戻ったら、データを入力し、最新鋭のラボで水や植物のサンプルの標本づくりをします。

survey mammals, birds, fish and frogs
哺乳類、鳥類、魚類、カエル類の調査

ボランティアはこれらの生物を見つけた場所、日時、見つけた数を記録することによって、気候変動が北極圏の動物にどんな影響を及ぼしているかを調べます。

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