アースウォッチ・トークス「ニホンウナギの生活史と資源保護」を9月16日に開催。

アースウォッチ・トークスとは

アースウォッチの運営に携わる多彩な役員や、活動を指導してくださっている研究者の皆様による講演プログラムです。生物多様性の保全にどう関わるかなど、各々の専門と体験から語っていただくシリーズです。
SDGsのターゲット「13. 気候変動に具体的な対策を」、「14. 海の豊かさを守ろう」、「15. 陸の豊かさも守ろう」について具体的な活動例を、野外活動の意義や楽しさも含めて紹介、2022年のCOP15で決定される「2020年以降の生物多様性に関する世界目標」に関する話題を紹介など、多岐にわたる内容をお楽しみいただきながら、アースウォッチの活動や理念の特長をご理解ください。

第六回 9月16日(金)19:00 – 20:00「ニホンウナギの生活史と資源保護」
九州大学特任教授 望岡 典隆

九州大学大学院農学研究院資源生物科学部門特任教授
福岡県内水面漁場管理委員会委員
専門は魚類学、水産増殖学。
ウナギ属魚類の生活史を解明するための調査研究に従事している。

日本食文化の貴重な資源であるニホンウナギ(以下「ウナギ」)は、天然ウナギの漁獲量の減少により、2013年に絶滅危惧種に指定されました。ウナギの個体数減少の要因の一つに生息環境の減少や劣化が指摘されています。かつては多くのシラスウナギが遡上した福岡県柳川市の掘割(水路)は、水門の建設により遡上が困難になり、ウナギは姿を消しています。
アースウォッチ・ジャパンでは、望岡先生が柳川市で行っているウナギ資源の回復を目指した「石倉カゴ」(石を積めたカゴ)調査に、2019年からボランティアを派遣しています。
これまでの望岡先生の研究でわかってきたウナギの生活史や、柳川での取り組みをご紹介いただき、ウナギの保全について考えていきたいと思います。

望岡先生からのメッセージ

私は1986年に東大海洋研白鳳丸によるウナギ産卵場航海に参加して以来、ウナギの生活史研究に携わってきました。ウナギは2013年に環境省レッドリストに登載されました。はるか外洋のマリアナ海域で生まれ、東アジアの陸域で成長するウナギを守ることは地球環境を守ることに繋がります。
ウナギの産卵と生活史、そして、陸域にたどり着いたウナギの生息場所を回復する柳川での取り組みを紹介します。 

申し込み:Zoomによるオンライン形式(無料、事前申し込み制)今後の予定
第七回 2022年11月 詳細未定

隔月に開催予定です。

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