アースウォッチ・トークス「地域の虫を調べて見えてくること~昆虫の種多様性と目録づくり~」を1月18日に開催。

アースウォッチ・トークスとは

アースウォッチの運営に携わる多彩な役員や、活動を指導してくださっている研究者の皆様による講演プログラムです。生物多様性の保全にどう関わるかなど、各々の専門と体験から語っていただくシリーズです。
SDGsのターゲット「13. 気候変動に具体的な対策を」、「14. 海の豊かさを守ろう」、「15. 陸の豊かさも守ろう」について具体的な活動例を、野外活動の意義や楽しさも含めて紹介、2022年のCOP15で決定される「2020年以降の生物多様性に関する世界目標」に関する話題を紹介など、多岐にわたる内容をお楽しみいただきながら、アースウォッチの活動や理念の特長をご理解ください。

第八回 1月18日(水)19:00 – 20:00「地域の虫を調べて見えてくること~昆虫の種多様性と目録づくり~」
ふじのくに地球環境史ミュージアム教授 岸本 年郎

専門は昆虫分類学・生物地理学。
特にハネカクシという甲虫の仲間を専門に研究。
アースウォッチ調査プログラム「ふじのくにの里山」を2019年より主任研究者として率いている。

地球上からは約150万種の生物が命名・記載されていますが、そのうちの3分の1に当たる約100万種が昆虫です。日本からは4万種以上が記録されており、毎年、多くの新種や新記録種が記録されています。一方、地域単位でどのような昆虫が生息しているかという調査や報告(インベントリー)は実はほとんどありません。地域レベルで最も調査が進んでいるのは、東京都千代田区の皇居で、8,336種の昆虫が記録されています。

静岡県静岡市の有度(うど)丘陵西端にある「ふじのくに地球環境史ミュージアム」では、アースウォッチジャパンとの野外調査プログラムや館独自の“昆虫調査隊”という市民との協働イベントを通じて、ミュージアムの敷地内に生息する昆虫相調査を行っています。

調査を通じて、山地に生息する意外な種の存在、新たな外来種の侵入や温暖化に起因するとみられる南方系種の進出などが明らかになってきています。

今回は昆虫の種多様性の面白さについてご紹介し、地域で昆虫を調べることの意義などについて考えていきたいと思います。

申し込み:Zoomによるオンライン形式(無料、事前申し込み制)

次回 2023年3月を予定

隔月に開催予定です。

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