プレスリリース「東日本大震災の津波で変化した沿岸生態系の回復状況を東北大学が発表! 延べ500名の市民ボランティア派遣でアースウォッチ・ジャパンが調査に協力 学術機関の調査活動への市民ボランティア派遣人数は4,500名を突破しました。」

2022.11.28

認定特定非営利活動法人 アースウォッチ・ジャパン[本部:東京都文京区(東京大学キャンパス内)、理事長:浦辺 徹郎(東京大学 名誉教授)、以下 アースウォッチ・ジャパン]は、2022年11月に東北大学が発表した東日本大震災後10年に渡る沿岸生態系の回復状況に関する調査結果「Recovery of macrobenthic communities in tidal flats following the Great East Japan Earthquake」に対して、延べ500名の市民ボランティアを派遣し同調査に協力したことを発表します。

また、アースウォッチ・ジャパンから学術機関の調査活動に派遣された市民ボランティアの人数が4,500名を突破したことも合わせて発表します。アースウォッチ・ジャパンは1993年1月の設立以来、多くの人手と時間及び費用を必要とする野外調査に一般市民ボランティアを募る仕組みを創出し、創設以来、世界規模で実践を続けています。地球環境に対する理解及び必要な活動の促進に向けて、科学的な野外調査研究に一般市民を参加させるとともに、人類の持続的な未来を可能にする科学的データベースおよび知的資産を構築するための研究開発を今後も協力に支援してまいります。

■東北大学による発表内容

論文のタイトル Recovery of macrobenthic communities in tidal flats following the Great East Japan Earthquake

和訳:東日本大震災の津波で変化した沿岸生態系が回復

[国際トップジャーナルLOレター誌(Limnology and Oceanography Letters)に掲載]

著者 責任著者:東北大学大学院生命科学研究科 占部 城太郎教授

筆頭著者:東北大学大学院生命科学研究科 柚原 剛研究員

調査期間 2011〜2019年
論文の概要

引用:東北大学発表資料

1.    2011年3月11日の東日本大震災で発生した大津波は、仙台湾に点在する干潟 に生息する生物種を減少させるなど生態系に大きな影響を及ぼした。

2.    これら生態系がこれまでと異なった姿になるのか、それとも元の姿に戻るかを評価するため、市民ボランティアとともに毎年継続的な調査を行った。

3.    その結果、震災7年後にはほとんどの干潟で生物群集が元の姿に戻ったことが確 認され、東北沿岸はレジリエンス(回復力)に富む生態系であることが分かった。

※:東北大学によるプレスリリース

https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2022/11/press20221122-01-recovery.html

■東北大学の調査に対するアースウォッチ・ジャパンの協力・支援の概要

ボランティア

派遣人数

約500名(9年間の調査期間における累計)

アースウォッチ・ジャパンの募集を通じて、一般、企業、教育機関などのボランティアが東北大学のフィールド調査に協力しました。

サポート体制 全ての市民ボランティアに対して、フィールド調査の手法等についての指導やレクチャーを実施。16歳から80歳までの幅広い層の市民による調査となったが、オリエンテーションや調査解説書の配布によって、専門性の高い調査を実現した。

プレスリリース本文はこちらをご覧ください。

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