プログラム調査日程・空き状況・参加費用等、海外調査に関するお問い合わせは、アースウォッチ・ジャパン事務局にて承ります。info@earthwatch.jp までお気軽にお問い合わせください。
アフリカのサハラ砂漠以南の地域では、頻繁にゾウが人間の居住地に侵入し、農作物が被害を受けています。研究者はケニア南東部で地元農家と協力し、持続可能性のある農業と林業を目指し、最新の方法を使って土地と資源を守りながら人間と野生動物の争いを軽減しようとしています。
ゾウは、他の野生動物種に不可欠な生息環境を作り、維持するという意味で”生態系のエンジニア”という重要な役割を担っています。しかし、サハラ砂漠以南の地域では、時にはゾウが農家の作物を食べたり、被害を与えて、人間とゾウの争い(HEC)を引き起こしています。さらに、極端で、予測不可能なことが多い天候も農業生産に更なる脅威を与えています。
2050年までに、私たちは増え続ける食料の需要に応じて農業生産高を70%増やす必要があります。しかし、近年の急速に気候が変動している状況下でこれを達成するのは、農業のやり方を変えない限り不可能でしょう。すでに世界の各地で、研究者たちはクライメート・スマート・アグリカルチャー(Climate- Smart- Agriculture)を実践し始めています。これは極端な気候変動への耐性を高めながら農作物の生産量を増やす戦略を含む最先端な農法です。クライメート・スマート・アグリカルチャーは、ケニアの人間とゾウの争いの軽減にも寄与できるでしょうか?
ケニア南東部のツァボ保護区で研究者に協力し、持続可能な農法を実践するため地元の農民たちと一緒に作業をしてください。人間とゾウが平和に共存できて、農家が生計を立てられることを目指す、このプロジェクトを支援してください。
どのような調査を手伝うのか。
When you arrive, the researchers will conduct an orientation and brief you on the work you’ll be doing. 到着後、研究者がボランティアにオリエンテーションと担当する作業の簡単な説明をしてくれます。フィールドワークは2日目から始まり、以下のような調査に参加します。
ゾウの監視とHECの評価
ゾウを個体識別して行動を記録し、ゾウが農家の作物に与える被害と対策の有効性を評価します。
自生樹木の評価
大きい自生樹木をモニターし、ゾウによる被害の跡を記録します。
生物多様性の調査
Conduct vehicle-based mammal and bird surveys along permanent transects; assess plant diversity related to large trees on foot; collect and compare camera trap photographs from CSA and non-CSA crop fields.常設の調査区画沿いに車上から哺乳類と鳥類の調査を行います。さらに徒歩で大きな樹木に関わる植物の多様性を評価します。地域支援型農業(CSA)とそうでない農業(non-CSA)の農地で撮影したカメラトラップの写真の収集と比較も行います。