アースウォッチ・トークス「多様性を活かした持続可能な社会とは – 生物文化多様性の視点から」を2月7日(水)19:00 – 20:00に開催。

アースウォッチ・トークスとは

アースウォッチの運営に携わる多彩な役員や、活動を指導してくださっている研究者の皆様による講演プログラムです。生物多様性の保全にどう関わるかなど、各々の専門と体験から語っていただくシリーズです。
SDGsのターゲット「13. 気候変動に具体的な対策を」、「14. 海の豊かさを守ろう」、「15. 陸の豊かさも守ろう」について具体的な活動例を、野外活動の意義や楽しさも含めて紹介、2022年のCOP15で決定された「2020年以降の生物多様性に関する世界目標」に関する話題を紹介など、多岐にわたる内容をお楽しみいただきながら、アースウォッチの活動や理念の特長をご理解ください。

第十三回 2月7日(水)19:00 – 20:00「多様性を活かした持続可能な社会とは – 生物文化多様性の視点から」
横浜国立大学 総合学術高等研究院生物圏ユニット 准教授 倉田 薫子

植物の形態・保全・適応進化など研究活動に取り組みながら、教育活動にも積極的に従事。
アースウォッチでは、少年院の矯正教育に取り組む「たんぽぽプロジェクト」で指導。
専門は植物系統進化学・植物地理学・植物分類学。

里山に代表されるように日本では長く自然と調和した暮らしが営まれ、資源の利用を通して伝統的な文化と地域の自然は強く結びついていました。しかし、現代社会では、生活様式の変化から自然環境や生物多様性の劣化が進み、同時に古くからの生活文化や伝統も衰退しています。そこで、自然と文化(人間社会)が互いを活用しあって存在し続ける関係「生物文化多様性」意識し、持続可能な社会づくりに活かすことで、2050年ビジョン「自然と共生する世界」実現の第一歩になるのではないかと考えています。横浜国立大学里山ESD*(Education for Sustainable Development)Baseでは、生物文化多様性の保全に向けて、生物学のみならず、芸術、漢詩や古典、林業、生活、健康、歴史などに関わる様々な分野の研究者が楽しみながら関わり、持続可能なウェルビーイングに向けた新しい「知」をどんどん発信する取り組みが行われています。
アースウォッチとの取り組みにおいては、少年院3庁での環境学習を通した矯正教育を行う「たんぽぽプロジェクト」に着手しました。さまざまな要素が複雑に結びつく自然や生態系を学ぶことで「多様性」とは何かを理解し、その後の更生に活かしてもらうプログラムを実施しています。
今回は、生物多様性や文化多様性がどのように持続可能な社会の実現につながるかを考えます。
*ESD(Education for Sustainable Development);持続可能な開発のための教育

申し込み:Zoomによるオンライン形式(無料、事前申し込み制)

終了

次回 2024年5月を予定

 

新着のお知らせ

TOP