アースウォッチトークス「森里海を紡ぎ直す~絶滅危惧種ニホンウナギと共に拓く未来~」を2023年7月12日(水)に開催。

アースウォッチ・トークスとは

アースウォッチの運営に携わる多彩な役員や、活動を指導してくださっている研究者の皆様による講演プログラムです。生物多様性の保全にどう関わるかなど、各々の専門と体験から語っていただくシリーズです。
SDGsのターゲット「13. 気候変動に具体的な対策を」、「14. 海の豊かさを守ろう」、「15. 陸の豊かさも守ろう」について具体的な活動例を、野外活動の意義や楽しさも含めて紹介、2022年のCOP15で決定された「2020年以降の生物多様性に関する世界目標」に関する話題を紹介など、多岐にわたる内容をお楽しみいただきながら、アースウォッチの活動や理念の特長をご理解ください。

第十回 7月12日(水)19:00 – 20:00「森里海を紡ぎ直す~絶滅危惧種ニホンウナギと共に拓く未来~」
森里海を結ぶフォーラム代表・舞根森里海研究所所長・京都大学名誉教授 田中 克

稚魚の生活史研究から新たな統合学 「森里海連環学」 を提唱。陸と海の‟あいだ” の再生を、気仙沼舞根湾ならびに有明海で取り組む。
アースウォッチでは、プログラム開発委員としてプログラムの審査に関わるとともに、国内調査プログラム「気仙沼・舞根湾に蘇る生き物たちに学ぶモニタリング調査」(2019年~2021年)や「柳川のニホンウナギ」(2019年から継続中)にて指導。

全てのいのちの源である水は悠久の時を経て海と陸(森)の間を巡り、大きな循環を形成しています。かつては、人間社会もこの循環に寄り添い、見える流路としての川の周辺で、村や町や都市を形成してきました。しかし、人口が増え、暮しが自然から離れるにつれ、陸(森)と海の間の水循環や、いのちのつながりが分断された社会へと変化してきました。
陸と海、自然と社会、人と人の ‟あいだ”にあるつながりを再考し、この包括的な課題の解消のために、統合学として「森里海連環学」が田中克先生により提唱されました。この学問は、一歩ずつ時間と空間を紡ぎ直し、分野の垣根を超えた全体像を扱うもので、田中先生は、震災の海である宮城県気仙沼舞根湾や、海と森が分断された有明海を森里海連環学の検証の場に位置づけ、その再生に取り組まれています。
今回は、これまでの田中先生の取り組みや今年度から始まる国内調査プログラム「諫早湾ウナギのいる川・いない川水生生物調査」を中心に、分野横断型で進める「森里海連環学」について学びます。
ともすれば賛否の二元論で協議される自然と開発の問題に対し、現状を超えて、どうすれば再び豊かな自然と健全なコミュニティを取り戻せるかを皆さんと一緒に考えていきます。

申し込み:Zoomによるオンライン形式(無料、事前申し込み制)

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次回 2023年9月を予定

隔月に開催予定です。

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