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日本では古くから田んぼや小川に棲んでいるカメを飼って遊ぶなど、カメと親しんできた文化は決して少なくありません。しかし、最近では、環境の改変によってカメの生息地が縮小されたり、河川や農業用水路が護岸化されて陸地へ上陸することが難しくなり、カメにとっては産卵することも厳しい生息条件になり、生息数の減少が懸念されています。
さらに、近年は外来種も急速に勢力を伸ばし、在来種に多大な影響を及ぼしている可能性が少しずつ明らかとなってきました。河川などの淡水にすむカメでも例外ではなく、野生化した北米産のミシシッピアカミミガメ(仔ガメの時はミドリガメとも呼ばれます)やカミツキガメが生息を広げ、日本のカメの餌資源や生息場所を奪い取ってしまうことも考えられます。実際に、アースウォッチが支援した千葉県での2008年の調査では、外来種も含めた中小型哺乳類が固有種のカメを捕食し、固有種のカメの減少を加速している状況も明らかにされました(詳しくはアースウォッチニュース にて)。
これらの外来種は、カメだけでなく、魚類をはじめ私たちの身近にある河川の生物や生態系に大きな影響を与えます。一方で、外来種のカメや、環境省のレッドリストにも掲載されているニホンイシガメをはじめとする日本固有種のカメが、都市を流れる河川でどのように生息しているのか、実態は明らかにされていません。私たちの暮らす都市の生態系を保全していく上で、生息状況の基礎データは非常に重要です。そして、長期的にデータを蓄積していくことで、淡水ガメの個体群の推移を捉え、より効果的な保全を進めていくことができるようになるでしょう。 |