アースウォッチ・トークス「気候変動に適応する~人と自然の新たな関係づくり~」を2023年5月23日(火)に開催。

アースウォッチ・トークスとは

アースウォッチの運営に携わる多彩な役員や、活動を指導してくださっている研究者の皆様による講演プログラムです。生物多様性の保全にどう関わるかなど、各々の専門と体験から語っていただくシリーズです。
SDGsのターゲット「13. 気候変動に具体的な対策を」、「14. 海の豊かさを守ろう」、「15. 陸の豊かさも守ろう」について具体的な活動例を、野外活動の意義や楽しさも含めて紹介、2022年のCOP15で決定された「2020年以降の生物多様性に関する世界目標」に関する話題を紹介など、多岐にわたる内容をお楽しみいただきながら、アースウォッチの活動や理念の特長をご理解ください。

第九回 5月23日(火)19:00 – 20:00「気候変動に適応する~人と自然の新たな関係づくり~」
国立環境研究所気候変動適応センター 副センター長 西廣淳

生物多様性保全・自然再生を促進するための調査研究に従事。
専門は生態系を考慮した気候変動適応や湿地の生物多様性保全・生態系修復。

 

気候変動による影響は、世界各地で目に見える形で表れてきています。それに伴い、温室効果ガスを減らし気候変動にブレーキをかける取り組み(気候変動緩和策)だけでなく、変動に対応した社会への転換を進め被害やリスクを小さくする取組み(気候変動適応策)の重要性も強く認識されるようになってきました。気候変動への適応にはさまざまなアプローチがあります。その中の一つに「生態系を活用した気候変動適応」があります。たとえば、樹林を計画的に管理して暑熱対策や水資源保全に役立てることや、地形的に災害リスクが高い場所での居住を回避することなどが該当します。

アースウォッチとの取り組みにおいても、千葉県内の耕作放棄水田を活用し、治水や水質浄化などの機能を高める活動を実施してきました。今年度からは、その意義を環境と野生生物の視点に立って評価する調査富里の谷津-生き物が評価する湿地再生」も実施していきます。さらに、気候変動が野生動物の活動に及ぼす影響についての基礎的な調査「音の生物季節観測プログラム」も規模を拡大しながら実施しています。今回は、身近なところから気候変動適応という大きな社会課題にどのように貢献できるのか、皆さんと一緒に考えていきます。

申し込み:Zoomによるオンライン形式(無料、事前申し込み制)

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次回 2023年7月を予定

隔月に開催予定です。

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