海洋保全

環境DNAを用いた魚類調査プロジェクト

市民が自分の希望する海岸に出向いて海水を採取し、水に含まれる魚類の環境DNAを研究者が分析して魚類生態系の変動を時間・空間で把握する、これまでにない試みです。
Supported by: 株式会社カカクコム


環境DNAを用いた魚類調査プロジェクト
Coastal Fish eDNA Monitoring Project

日本の周辺海域は、実は世界でも有数の生物多様性ホットスポットで、4,000種くらいの魚が生息していると言われています。しかし多様な魚がどのように日本沿岸に分布し、季節変動するのかについては、まだわかっていないことも多いのです。海の中で私たちは自由に動き回れませんから、そこを泳ぎ回る魚の調査は簡単ではないのがその理由です。また、調査の難しさは保全の難しさでもあります。温暖化をはじめとする地球環境の急激な変化が海に棲む生物に及ぼす影響が心配されていますが、それを知る方法がとても限られているのです。

このプロジェクトの目的は3つ。一つ目は、最新の生物調査法「環境DNA」と市民の皆さんの力を借りることで、これまで誰もみたことのない解像度で「日本沿岸の魚の生物多様性」を観測すること。二つ目は、世界中の科学者が自由に利用できる生物多様性のデータベースを作ること。三つ目は、自分の手で身近な生態系の様子を知ることで、日本沿岸域をどうやって保全・利用していこうか考える足がかりを作ることです。

アースウォッチの活動は、通常は市民が研究者の調査地に行き、研究者から直接指導を受けながら調査の手伝いを行う方法で運営されています。このプロジェクトは、これまでとは違い、市民が自ら設定した調査地で研究者の手を借りずにマニュアルをもとに調査する形式をとります。
(詳細はプログラム解説書をご覧ください) 。

概要

調査期間

2020年
10月1日~ 10月31日

募集人数

40組
※海辺での安全性の確保、作業時間と個人の負荷量などの観点から、調査は2名で行います。必ず協力者を1名確保してください。

調査地域

日本国内の海岸
※ボランティア自らが設定した調査地で行います。

応募方法

魚の多様性を全国的に把握するために、できるだけ異なる海岸での調査データを必要とします。そこで調査が同じ海岸に集中しないように、以下の方法をとります。
①参加希望者は、応募の際に調査したい海岸を自ら調べて申込みフォームに記入。
②研究者が調査地の配置から、ボランティアを選定。

詳細は、プログラム解説書をご覧ください。
締切9月10日

ボランティアの役割

ボランティア自身が希望する場所でマニュアルに沿って作業を行います。研究者から送付される調査キットを使って海水を採取・ろ過し、得られた試料を保存・封入して、研究者に発送します。
安全性に配慮しながら作業していただくため、調査協力者と2人1組で作業を行います。(個人差がありますが作業には2時間程度かかります)
オンラインによる事前説明会(9月27日(日)予定)やマニュアルで、詳しい方法を説明しますので、調査に関する特別な知識や技能はいりません。

詳しくはプログラム解説書およびビデオマニュアルをご覧ください。

研究者・協働する方々の紹介

笠井 亮秀先生(かさい あきひで)
北海道大学大学院水産科学研究院 教授

ABOUT

河口・沿岸域の環境に関する研究に従事。専門は沿岸海洋学、水産海洋学。

近藤 倫生先生(こんどう みちお)
東北大学大学院生命科学研究科 教授

ABOUT

環境DNA観測網の構築とデータ解析に従事。専門は生態学。

益田 玲爾先生(ますだ れいじ)
京都大学フィールド科学教育研究センター 教授

ABOUT

潜水による魚類生態調査に従事。専門は水産学。

清野 聡子先生(せいの さとこ)
九州大学大学院工学研究院 准教授

ABOUT

海岸環境の保全・再生に従事。専門は海岸の生態工学。

注意事項

  • 調査開始10日前で定員に満たない場合は、開催を中止することがありますので、ご了承ください。
  • 申し込みされた方には中止が決定され次第、ご案内いたします。
  • アースウォッチの国内調査プログラム参加者はボランティア保険に加入します。